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2014.05
12
17:35

ポピュラーカルチャー学部・学外公開授業「寺子屋写真塾」

ここは祇園にあるお寺、建仁寺塔頭禅居庵
先日、ポピュラーカルチャー学部の写真制作授業の一般公開がここで行われました。
なんでお寺で授業があったのかというと、この授業を担当するのが
禅居庵副住職であり映像作家でもある上松正宗さんだから。

禅居庵では、ちょうどデザイン学部客員教員 荒井良二さんや
鈴野浩一さん(トラフ建築設計事務所)も参加する
「禅居庵×FOIL 現代美術作家グループ展 コン!コン!コン!」が開催中で、
この公開授業は展覧会のイベントプログラムのひとつとして行われました。
題して「寺子屋写真塾」。
特別ゲストに写真集の出版も数多く手掛けてこられた竹井正和さん
(FOIL代表)を迎え、写真を講評してもらいました。

講評会の前に建仁寺の境内で撮った写真をその場でプリントアウトし、
どんな思いで撮影したのかを一人ひとり発表していきます。
静かだけど力強いものを撮りたい、と大きな木ばかりを撮った作品。
撮るだけで満足して対象をちゃんと見ていないんじゃないかと、
カメラを構えて撮影に夢中になっている人の姿をとらえた作品、など。

説明をされたら、
「ああそうか、そんなふうに思って撮ったんか、ふむふむ」
となんとなくわたしは納得してしまうけど、竹井さんはそうじゃない。
穏やかな口調で、どの学生にもこんなふうに尋ねます。

「それを撮って何を表現したかったの?」
「見た人にそれが伝わると思う?」
「なんで伝わってないんやろうなあ」
「もっと考えな。妄想せんと」

撮影に夢中になっている人を撮った学生は、
みんなが夢中になって撮っている姿がおもしろくない?
ということを伝えたかったと言います。
「でも滑稽さが感じられへん。写真にはそれが写ってへんなぁ」と竹井さん。

そう、写真には気持ちが写せない。
他人が見たらどう思うのか、写真には自分が思っていることが本当に写っているのか、
そこを深く考えてほしい、竹井さんの言葉からはそんなメッセージが読み取れました。
学生たちは痛いところを突かれたなと思いながらも
ものづくりにおける客観的視点の必要性を強く感じたんじゃないかな。

8月上旬には禅居庵で学生たちの写真展が予定されています。
これから3カ月の間にどれだけ考えを深め、妄想を広げられるのか、
その成果発表を楽しみにしています。

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