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2013.12
03
20:13

どんな服ができるのか!?山縣良和先生の授業をのぞく。

ファッションデザイナーの坂部三樹郎さんとの共著『ファッションは魔法』の出版
COMME des GARÇONS 2014ss(春夏コレクション)のシューズアッパーのペイントを担当するなど、
最近の活躍が目覚しい、ファッションコースの山縣良和先生の授業をのぞいてみました。

前期は、ファッションデザインに必要なアイデアやコンセプトのもとになる、
自分だけの価値観や美意識を発見する方法を学びました。
アイデアをかたちにするために、ドローイングを描いたり、気になったビジュアルや
素材を資料として集め、リサーチブックとしてまとめました。

後期では、リサーチブックの内容をさらに充実させて方向性を明確にしていき、
そのコンセプトに基づいたそれぞれのテーマで実際に服をつくりあげます。
いまは服づくりに入る前のコンセプトやデザインをつめていく段階で、
この日は、個別に先生に相談しながら各自で作業を進めていました。

全員のリサーチしたものを机の上に展示して、気になったものや、いいなと思ったものに
各自が1票を投票し、得票数の多いものを講評していきます。

講評された中のひとつ、ナカニシさんがリサーチした資料は、
さまざまな国の民族衣装の写真などを集めて制作したリサーチブック、
それらをもとにして描いたデザイン画、テープや生地などの素材など。

「もともと、好きで集めていたテープやビーズなどを調べてみると、
民族衣装に多く使われていることがわかってきて興味をもちました。
いまは民族衣装がもつ特有のシルエットに惹かれています。」と、ナカニシさん。

山縣さんがナカニシさんを評価していたポイントは、
「これを見れば、どんな服をつくりたいのかイメージできる」という点でした。
海外のファッションコンテストでは、応募の際に実物を送るのではなく、
ポートフォリオとしてリサーチブックを送り、それが審査対象となります。
だから、つくったプレゼン資料をみて、どんな服になるのかを想像できることが
とても大事なのです。

そして、ナカニシさんの話を聞いて、その日の山縣さんの講義でも、
民族衣装にふれた話があったことを思い出しました。

人間は古来から自然と同化するために服を着ていた。
その土地でとれた植物から繊維や染料をつくり、動物から毛皮をつくる。
そうやってつくられた服だから、民族衣装はその土地の風景ととてもあう。
でもいまは、多くの人が自然から離れて都市空間で生きている。
都市や人間にあわせてコーディネイトしているのではないか、、、という話。
個人的にはすごく新鮮で、自分が着ている服もアスファルトっぽく見えてきます。

山縣さんの授業では、いつもはじめに講義の時間があり、自身の活動や
最先端のファッション表現を紹介したり、現代におけるファッションの役割や
可能性について考えるきっかけとなるような話が行われているのです。

ほかにも木野祭のゲストに来ていたアイドルグループ「でんぱ組.inc」の衣装を
例に、ファッションにおいて新しいシルエットを提案することの重要性や、
一流メゾンを参考して流行が取り入れられている話など、とても刺激的。

授業を受けた学生たちが、いったいどんな服をつくるのか、本当に楽しみです。

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