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2013.12
23
18:47

テキスタイルプランナー・新井淳一さんの布たち

ギャラリーフロールで開催中の展覧会「新井淳一の布」を見に行ってきました。

新井淳一さんは1950年頃から現在にいたるまで、自由で新しい発想で「まだ見ぬ布」を次々に開発してきたテキスタイルプランナー。
1970~1990年代には、三宅一生や川久保玲ら、世界的なファッションデザイナーと協働して、新しい布を生み出してきました。
東京オペラシティアートギャラリーでも開催された本展では、新井さんの代表作を通して、約60年にわたる布づくりを紹介しています。

こちらは、コムデギャルソンのために制作された「紋里」という布。

綿、ウール、シルクを素材に、ジャガード、二重織、縮絨(しゅくじゅう)という何種類もの技法が使われいて、一枚の布に、ポコポコと、大小の布目のような模様が浮き上がっています。

こちらは、ウール、ナイロン、アルミニウムを素材につくられた「氷河」という作品。近くでみると、雄大な氷の山を見下ろしているよう。
フィルムに金属を真空蒸着する“スリットヤーン”という技法は、新井さんのライフワークとして知られる代表的な技法です。

そして2階には、今年制作されたインスタレーション作品も。

60年間ものあいだ、誰も見たことのない新しい布をつくりつづけてきた、新井さんのエネルギーが感じられる作品です。

テキスタイル特有の光の反射のしかたや、布自体が発光しているような色の輝きは、実物をみてこそ感じられるものです。
そして、それぞれの布がもつ質感は触覚を刺激してきます。
うー、触りたいよー!と思ったみなさん。会場には、実際に触ることができるサンプルもあるので、ぜひ試してみてください。一つひとつの素材の解説を読むと、その複雑な工程を理解することができて、さらにそのすごさがわかります。

ほかにも、銀の原石やアルミニウムの塊などの材料や道具も展示されていて、「これが小学生のとき社会の授業で習った、ボーキサイトかあ」と、個人的に小さな感動もありました。

ギャラリーフロールは年内は明日までオープン。展覧会は1月16日まで開催されています。
(12月25日から年明け1月5日までは休館)
布の美しさに触れることができる貴重な機会。ぜひ体験してみてください。

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