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2014.02
12
19:05

卒業生も駆けつけた、丸谷先生の最終講義

先日、ある教室をのぞいてみると受講生の平均年齢が高く、
なかには子どもも交じって座っている授業が!

今年度で退職されるデザイン学部プロダクトデザイン学科、
丸谷彰先生の最終講義を聞きに、在学生、卒業生、
そして卒業生の家族も含めた大勢の人々が集まっていたのでした。

丸谷先生がセイカにやってきたのは、セイカができて3年目の1970年。
開学したばかりでまだ運営資金も少なく課題も多かったセイカで、
教職員も学生もみんな夢だけはもっていて前を向いていた、そんなころ。

いま振り返ると、多くの教職員と過ごした時間が
丸谷先生の財産になっているんだそう。
なかでも、事務局職員の田所伴樹さん(通称:ばんさん)とは
大学運営について悩んだり、いろんな議論をして、
休みの日は一緒に日が暮れるまでビールを片手に釣りをしたりと、
かけがえのない時間をともに過ごしました。

「はじめは5~6年働いたらやめようと思っていたんだけど、
セイカで44年も続いたのは、ばんさんがいたから」

丸谷先生が話すばんさんとの思い出は、
どれもとてもあたたかく愛にあふれていました。
ほかにも、丸谷先生が影響を受けてきた本や映画、人についての話を通して、
先生自身がどんなことを考えて生きてきたのかを講義の前半で話していました。

そして後半は、映画「ワキノタン」の上映会。
丸谷先生は、研究の一環として農村の暮らしを記録するために
これまでにも映画を撮ってきました。
最新作の「ワキノタン」では、40年ほど関わり続けている
滋賀県朽木村針畑地域の生活をクローズアップ。
針畑に住む人々が、森や水について語る姿や、
地域に伝わる神事を行う様子をフィルムに収めています。

映画は「森と水」「谷のめぐみ」「トマばあとスカリ」「つながり」
と4つの章からできていたのですが、
わたしが見入ってしまったのは「トマばあとスカリ」。

スカリ、というのは昔の水筒などを包む手編みの袋のこと。
この章では、スカリ作り名人のトマばあ(今は亡くなっています)
が昔編んだスカリがでてきたり、
女の人がもくもくとスカリを編むシーンがあったり。

ふだんから編み物をするわたしにとっては、
スカリを編む手つきや、できあがるまでの過程が気になって気になって。
もし、いつかスカリ作りが途絶えてしまったら、
丸谷先生が記録したこの映像が、この地域でスカリ作りが行われていた、
という貴重な記録になるのかもしれないなあ。

上映会終了後は、大きな大きな拍手とともに、
在学生、卒業生から抱えきれないほどの花束を受け取る丸谷先生の姿が。
丸谷先生、44年間おつかれさまでした。
そして、数多くの学生とセイカの成長を見守ってくださり、
本当にありがとうございました!

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  • 2014年2月13日01:50

    丸谷先生は1970年から44年間も活躍なさったのですか!長い間教職の道でご苦労様でした。 恐らく同じ世代ではないかと思います。私は1970年8月に元大映株式会社京都撮影所を退社し、京都を去りました。現在LONDONに永住しています。不思議な縁です!?

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