習慣は第二の天性(ギャラリーフロール展覧会)

Date_ 2013.10.29 19:58

ギャラリーフロールで本日最終日を迎える展覧会がありました。
立体造形コース4年生のイノコくん・佐野さんと、同じく3年生の
おざわさんによる「習慣は第二の天性 Habit is second nature.」。 

↑左から佐野さん、おざわさん、イノコくん。

お客さんが見やすいテーマにしよう、ということで
だれにでも身近な「習慣」をテーマに据えたんだそう。

佐野さんの映像作品「進むこと」は、
家を出てから学校に着くまで、
そしてまた帰るまでを20分であらわしたもの。
撮影にはiPhoneを使ったそうで、その縦長で見る映像が新鮮でした。
偶然にも、前を歩く人の姿がすっぽりフレームに収まったり、
電車のドアとフレームがぴったり重なるのがおもしろい作品。


イノコくんの花束をつるした作品「家族へ」(↑写真)は
写真には写っていませんが「花束のためのドローイング」と題された作品と
対になるよう展示されています。
空想を描いたドローイングと、具現化した作品、その間に人が立つ。
3つそれぞれの関係性を意識したという構成に、
展示方法について試行錯誤したあとが感じられました。


おざわさんは習慣について考えた時に
自分は心地の良いものにひかれることに気づき、
立ちっぱなしのギャラリーでゆっくりできる空間をつくりました。
その名も「どうぞ、お座りください」。
人工芝と書かれたたくさんのダンボール箱がたくさん並びます。
同じモチーフが整然と並ぶと無機質な印象すら受けますが、この作品は
制作意図を聞いているからか、自然とほっこりした気持ちに。

ほかにも、実家がお寺で、線香や拝む行為が身近な佐野さんは
それらを素材やモチーフにして作品をつくり、
アイデアそのものを考えることが習慣だというイノコくんは
ドローイング作品3つも出したりと、
それぞれの習慣があちらこちらに垣間見えました。

わたしの習慣を他人に見せるなら、
どんなふうに見せることができるだろう・・・
そんな想像がわいてくる展覧会でした。

カテゴリー:セイカの学生 | Comments[ 0 ]

荒井良二さん特別授業(イラちゃん・ストちゃん編)

Date_ 2013.10.22 19:36

体育館に行ってみると、昨日に引き続いて客員教員の荒井良二さん
イラストコース1年生の授業を行っていました。
今日はみんなで絵を描くそうです。そのお題はというと…

「2014年度版イラスト家族 イラちゃん・ストちゃん」!

1年生64人が2つのグループに分かれ、“風”が特徴の「イラちゃん」、
“光”が特徴の「ストちゃん」を大きなキャンバスに描いていきます。

「こういうのは端から描きだす人が多いんだよなー」
とつぶやいた荒井さんの言葉に反応したのか、
デッキブラシでスーッと真ん中に線を入れたり、
キャンバスの上に乗って絵の具をまき散らしたり、と
両グループとも果敢に中央を攻めます。

「イラちゃん」「ストちゃん」は下書きもなければ、
姿かたちも定まってないのに、勢いよく色を載せまくる学生たち。
あふれんばかりの笑顔から推測するに、
描くことが楽しくて楽しくて仕方ないみたい。

「足で描くなー。手も使えー。」
「まずは白いところを全部埋めてみろー。」
「水を使え。水をまけ―。」

荒井さんはキャンバスのまわりを歩きながら
まんべんなく学生に声をかけていきます。
はじめは真っ白だったキャンバス。2時間も経つと…

おおー!
思ってたよりも迫力のある、大きな大きなキャラクターに。
(↑こちらは「イラちゃん」)

イラストコースの1年生に感想を聞いてみると
「いつもはひとりで絵を描いているので、
チームワークも必要で、こんなに体を動かす
激しい授業は初めてでした。楽しかったです!」
「荒井さんが“ここはいらないんじゃない?”と言ってくれたり
バランスを見て“こっちにも描いたら”とアドバイスをくれたので
なんとかできあがりました!」

「イラちゃん」「ストちゃん」はイラストコースのある
風光館に後日展示されるそう。
作品の完成度を高めた荒井アドバイスとはなんだったのか、
じーっくり眺めて、それを想像してみるのもおもしろいですね。
荒井さんとイラストコース1年生の力作、ぜひご覧ください。

新しい世代の見据える「しょうてん」

Date_ 2013.10.15 19:59

台風せまる本日午後。
対峰館ギャラリーデッドスペースにて、
服を通じてのコミュニケーションを試みる
fashioncircle [AWOL]の展覧会「しょうてん」を見てきました。

「サークル内で各々のコンセプトをシャツで制作しました。
商店街で、モデルの顔を切り抜いた板が付いたチープな
ハンガーに、面白みを感じるような若い世代の感覚を、今回の
展示で見せたいと思いました。
新しい世代の見据える焦点を垣間見せることができます。」

そう記された展示空間には、今をにぎわす芸能人5人が
着ているかのような5着の衣服が。

はじめに目に留まったのは一番右のシャツの作品。
おへそあたりに四角くて青い布が留められた部分以外は
前合わせも袖口もボタンがありません。

ボタンがないことで少し心もとない印象を受けるけど、
この作品のキャプション中にある
「緊迫感」、「束縛」、「自由」。
3つのキーワードを意識してみると確かに服から
そのイメージが見えてくるんだから不思議です。

後からじわじわって気になってきたのは、
丈の短いグリーンのノースリーブブラウスにつけ衿がついた
「メロンソーダ」。
正面からだとかわいらしいつけ衿だなあ~って感じですが、
側面から見てみるとおもしろいんです。
なんかとがった部分がついてるんですよ。

ほら、首の後ろに三角のとんがり。
わたしはこの部分を見て、
メロンソーダのしゅわしゅわして攻撃的な面を思い出しました。
作者は炭酸を見たまんまの〇じゃなくて
意図的に△にしてみたのかなあ、なんて思ったり。

展示は明日まで。
ななめに立って衣服の側面を見たり、しゃがんで下からのぞきこむと、
前から見るのとはまた違った感覚で、
各々が考える「焦点」について思いを馳せることができそうです。

しかおのつぶやき