「まるっとーく」で話す。高校生が思い描く大学って?

Date_ 2013.10.17 19:49

夕方、学生ラウンジをのぞいてみると、
「まるっとーく」の準備をしている学生たちがいました。

「まるっとーく」とは、高校生と大学生が輪になって将来の話をするプログラムのこと。
人文学部の筒井洋一先生の呼びかけをもとに集まった学生たちが、
高校の総合学習の時間におじゃまして、キャリアの授業を行っています。

いまは、10/23に控えている京都市立塔南高等学校のプログラムについて、準備をしているところ。
どうやったら高校生がプログラムに満足してくれるか、
楽しんでやってくれるか、っていうことを話し合っていました。

このプログラムの内容が、なかなか興味深いのです。

まずは、高校生から自分のイメージする大学生像を話してもらいます。
つぎに、セイカの学生が自分の大学のこと、学生生活を紹介する。
高校生に、大学生になった自分をちょっと具体的にイメージしてもらうことが目標です。

そこをクリアしたら、つぎのステップへ。
高校生に、20歳になったときの理想像を聞き、
その理想に近づくためには、いまなにが足りないのかな、
高校を卒業するときにはどんな自分になっていたいのかな、
じゃあ、いまなにを目標にしようか、と、具体的な目標を立ててもらうのです。

そういえば、私は高校生の頃、担任の先生との進路相談がいやでいやで、
なんでいま未来のことを決めないといけないのかと、怒っていました。
つまりは、決めるのが怖かったんですね。

自分の好きなことを見つけて、ようやく大学進学の目的を見つけたのですが、
思い描いていた大学っていう場所は、まったくリアルじゃなかったなあ。
私みたいな状況の子にいいかも。

大学生のイメージ=セイカ生だと、ちょっと偏りが生じてるけど、
通ってる大学を「めっちゃ楽しい」と言える学生たちが、メンバーです。
そういう学生が、高校生に会ってくれるのはすごくいいなあと思います。

この「まるっとーく」は、仲間をまだまだ募集しています。
興味のある人は、<tonan.seika.WS(アットマーク)gmail.com>へ連絡してみてください。
条件は、人としゃべるのが好きなことのみ!だそうです。

大宮エリー個展 「愛の儀式 赤の部屋 青の部屋 緑の部屋」

Date_ 2013.10.10 20:38

中之島デザインミュージアムde sign deで開催中の
大宮エリー個展 「愛の儀式 赤の部屋 青の部屋 緑の部屋」を見てきました。

この展覧会が「儀式」として、自分と向き合うきっかけになるように。
赤の部屋では大地を感じ、青の部屋では海を感じ、緑の部屋では森を感じられるようになっています。
人間と自然、宇宙のつながりを思ったり、
生きているってどういうことか考えてみたり、子どものころの感覚を思い出したりして。
エリーさんはそんな大事なことを知っている。
展覧会のことばと空間は、これまでのエリー作品と同様に、私を励ましてくれるものでした。

エリーさんは、ポピュラーカルチャー学部の先生(非常勤講師)なので、
この後期、毎週授業に来てくださっています。
学生にとって、すばらしい時間と経験になるはず。
気になる授業のなかみ、今度このブログで取り上げます。

「希望の青空」として生まれた憲法第9条

Date_ 2013.10.07 17:05

「希望の青空―日本国憲法を読みなおす」と題された、
今年の「岡本清一記念講座」

これは初代学長・岡本清一の残した建学理念「自由自治」を考える場として設けられた講演会。
今年は、書家・文字文明研究者の石川九楊先生(デザイン学部教員)が登壇しました。

安部政権によって改憲が現実味を帯びてきたいま、
憲法を解き明かすことから、人間の自由を問おうという内容。
私はその論理のあざやかさにしびれました。

九楊先生は、大日本帝国憲法から、日本国憲法の前文、第9条に書かれたことばを解説しながら、
日本人の思想、精神性を浮き彫りにしていかれました。

日本国憲法の「前文」には、「主権は国民にあり」と明言されており、
「第9条」は、「日本国民は、」という主語で始まり、
戦争と武力を永久に放棄すると宣言されています。
つまり、主体は国民にある。
日本国憲法は、国民が主権者、主人公だと言っているのです。

「戦争は国と国の決闘。
戦争をするなら、代表者同士が命をかけて決闘してください。
我々『国民』がそこへ行かなきゃ行けない理由はない。
我々が殺しあう理由はないんです」

国民である私たちは、自分で決断できる。
国家によって戦争に連れて行かれる理由はない。
自由に生きることができるのです。

そして、第9条の文体は澄明だとし、
「戦争は自分たちの代で終わらせよう、という思いが声になったもの。
第9条は希望の青空のようだ」と言われました。

「戦争を克服できないのは、人間の未熟さ。
でもいつか乗り越え、国にとらわれず生きていく、
そこをみすえた日本国憲法なんです」

1時間半の講演は、まさに圧巻でした。
日本国憲法から、先人の思想をこんなふうに読み解けることに、
感動しました。

年齢層がいつもより3倍くらい高い「学生」で会場はにぎわいましたが、
欲を言えば、在学生に聞かせたかった。
ここには、目先の就職活動やアルバイトよりも、
強く生きていくための思想がありました。

しかおのつぶやき