石川九楊先生と書くガリ版演習会

Date_ 2013.08.28 18:24

春秋館で、一般にも公開している石川九楊連続[公開]講座の
特別企画「石川九楊先生と書くガリ版演習会」が行われていました。

ガリ版は、やすりと呼ばれる鉄板の上にロウ紙を載せ、
鉄筆で傷をつけることで版を作っていきます。
昔はどこの幼稚園や小学校でもあたりまえにあったものですが
今ではほとんど見かけなくなりましたね。

みんなが書くのは吉本隆明さんの詩。
「けふから ぼくらは泣かない
きのふまでのように もう世界は
うつくしくもなくなつたから」
で始まる詩のなかから、各々好きな部分を抜き取り
版となるロウ紙に書いていきます。

教室で耳を澄ましていると聞こえるのは、
「ガリ」「カリカリ」「ギィー」「キキッ、キー」
と、ガリ版を切る(彫る)音。

デザイン学部の石川九楊先生ももちろんガリ版を切ります。
これはめったにない機会ということで、
学生たちは石川先生の書体や鉄筆の扱い方をじっと見つめていました。

摺る工程で苦労した人が多かったようですが、
できあがった作品はレベルの高い力作ばかり。

また、「書を書くのは起筆(書き始め)のときの
エネルギーをもらって書くということ」
とはじめに石川先生から説明がありました。
形よりも書き始めの力加減を持続させたまま書く、という
アドバイスを意識したことで、美しい書になったのかもしれません。

陶芸コースの特別授業

Date_ 2013.08.23 17:11

お盆休み前に行われたサマースクールの取材で
陶芸コースの工房を訪ねた時のこと。


サマースクールの受講生とは別で、窯場で
学生たちが塑像に取り組んでいました。


「佐藤忠良(彫刻家)の作品を見てやってみたくなったんです。
陶芸も“彫刻のひとつ”と考えることができますよね」
と話してくれた、陶芸コース4年生のカワセくん(手前)。
授業では人物の塑像がなかったため、先生に相談したところ
夏休みの間に特別に教えてもらうことになったんだそうです。


そんな思いに応えてくれた宮永先生。
「この期間しか空いてなかったんやー(忙しくて)」と
話しながらも、この笑顔。
学生たちのやる気を感じるとやっぱり嬉しいのですね。

脚本家・木皿泉が語る、フィクションのもつ力。

Date_ 2013.08.20 18:30

本日、「木野通信」最新号ができました!

巻頭特集は脚本家の木皿泉さん。
妻鹿(めが)さんと和泉さんの男女二人の脚本家ユニットで、
妻鹿さん(表紙右)はセイカの染織コースの卒業生です。

テレビドラマを中心に、近年は幅広い活動をする木皿さん。
ラジオドラマ、舞台、小説、アニメ映画、などなど、
こんなに活動領域を広げる脚本家ってあまりいないんじゃないかな。

インタビュー前にいろんな作品を見たり読んだりしたけれど、
わたしは2003年放送のドラマ「すいか」が特に好きです。
なかでも印象深いシーンは、信用金庫に勤める主人公(小林聡美)が
親元を離れてまかないつき下宿に住むんだけど、
母親にはなかなかそれを認められなくて、やっと認めてもらえた時に
「独立記念日」と書かれた紅白まんじゅうを手渡されるシーン。
子離れしようとする母親の気持ちが伝わってきて
なんだかじーんとくるんですよね。

「すいか」はほかにも好きなシーンがたくさんあって、
何回見ても見るたびに違ったシーンに心が動いて、
じわっと心がほぐれるような作品。
夏のドラマなので、今年みたいな暑ーい夏にこそおすすめです。

インタビューでは“日常”をテーマに作品を描き続ける理由や、
物語の持つ力をおふたりから聞き出すことができました。

木皿さんや作品を知っている人には木野通信を読んでほしいし、
まだ木皿さんを知らない人には、この木野通信をきっかけに
木皿ワールドに足を踏み入れるきっかけになってもらえたらいいな。

カテゴリー:セイカの卒業生 | Comments[ 0 ]

しかおのつぶやき