アセンブリー_岸田繁さん「くるり解体新書」

Date_ 2013.06.17 10:23

「今日は授業やから、起立しよか」
という岸田繁さん(くるり)のかけ声で、全員起立、礼をしてはじまった
先週のアセンブリーアワー講演会

本当の授業のように、
くるりの代表曲「ばらの花」がどのようにつくられたのかを
使用したパートごとにひも解くかたちで進められました。


例えば、ドラム。
スネアドラムは、通常強いリズムを刻み、残響のある音を奏でます。
しかし、「ばらの花」のスネアドラムの音はくもりがあり、伸びのない音。
この音はスネアドラムにタオルをかけて録音されたのだそう。
制作当時、くるりのメンバーの中で、テクノやハウスといった音楽が
流行っていたため、そういった音楽に近い音にするために考えた工夫です。

ほかにも、ボーカルの声を2つ重ねて録音したり、
「曲に足りなかった”いとしさ”を加えるため」(岸田さん)女性ボーカルを重ねたり、
録音したスライドギターの音を、逆回転して使い、
わざと不協和音をぶつけることで、サビの部分を効果的に聴かせる、
といった工夫がいたるところでされています。

ひとつの曲に立体感を出すために、音を少しずらして使ったり、
さまざまな音を重ねていくその作業は、まるで緻密な油絵を描くよう。


創作活動に携わる学生たちに対しては、
「ひらめきはどんな人にでもあること。ひらめきをどう具現化するかが大切で、
その具現化する作業を楽しんでほしい」と岸田さん。

今回の講演会では、
「くるり」というバンドが曲を制作するプロセスがわかったと同時に、
一つひとつの作品を、自分の子どものように愛おしく育てていく
つくり手としての熱い思いも感じました。

最後も、「起立、礼」で終わった講演会。
岸田先生、ありがとうございました。

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