石川九楊先生と書くガリ版演習会

Date_ 2013.08.28 18:24

春秋館で、一般にも公開している石川九楊連続[公開]講座の
特別企画「石川九楊先生と書くガリ版演習会」が行われていました。

ガリ版は、やすりと呼ばれる鉄板の上にロウ紙を載せ、
鉄筆で傷をつけることで版を作っていきます。
昔はどこの幼稚園や小学校でもあたりまえにあったものですが
今ではほとんど見かけなくなりましたね。

みんなが書くのは吉本隆明さんの詩。
「けふから ぼくらは泣かない
きのふまでのように もう世界は
うつくしくもなくなつたから」
で始まる詩のなかから、各々好きな部分を抜き取り
版となるロウ紙に書いていきます。

教室で耳を澄ましていると聞こえるのは、
「ガリ」「カリカリ」「ギィー」「キキッ、キー」
と、ガリ版を切る(彫る)音。

デザイン学部の石川九楊先生ももちろんガリ版を切ります。
これはめったにない機会ということで、
学生たちは石川先生の書体や鉄筆の扱い方をじっと見つめていました。

摺る工程で苦労した人が多かったようですが、
できあがった作品はレベルの高い力作ばかり。

また、「書を書くのは起筆(書き始め)のときの
エネルギーをもらって書くということ」
とはじめに石川先生から説明がありました。
形よりも書き始めの力加減を持続させたまま書く、という
アドバイスを意識したことで、美しい書になったのかもしれません。

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