高見島に行ってきました。(瀬戸内国際芸術祭2013)前編

Date_ 2013.10.26 15:29

瀬戸内海の島々を舞台に、3年に一度開催される
瀬戸内国際芸術祭2013」に京都精華大学の在学生と卒業生、
教員らが「高見島プロジェクト」として参加しています。

会場は香川県にある高見島。
多度津という港から船で25分ほどの小さな島ですが、
島に渡る船も作品になっていました。


立体造形コース非常勤講師の西山美な子先生の作品
「新なぎさ号・キュート・アップ作戦」。
ピンクでキュートなフェリーが港に訪れた人を迎えます。


高見島に着くと出迎えてくれる無数の黄色い旗は、
テキスタイルコースの教員と学生たちによるプロジェクト
「畏敬・よみがえる失われたかたち」。
多度津町の園児、小中学生たちがメッセージを描いた
およそ3000枚もの旗が展示されています。


「友情不滅」「夢にむかって進撃せよ!」「バレーLOVE」、、、
自分が幼いころに夢中になったり、大事にしていたこと、
記憶の片隅に眠っていたその時々の想いがよみがえります。


こちらは、中島伽耶子さん(洋画コース卒業)の「うつりかわりの家」。
一見ふつうの民家ですが、中に入るとグリッド状になった無数の光源が。


よく見ると、壁と屋根に空けられた穴にアクリルの円柱が埋め込まれており、
穴をとおった外の光が増幅されて中に届く仕組みになっていました。
古い家屋に堆積した時間や記憶、そんな目に見えないものに光をあてるかのようで、
神聖さが漂う空間が、静かに広がっています。


こちらは立体造形コースの吉野央子先生の作品「蛸の家」。
木彫の蛸たちが座卓や蛸壺から現れてゆったりと過ごしています。
漁業が生活の基盤であり蛸壺漁も行われる高見島では、蛸は身近な存在。
蛸が陸に上がって、島の住人と同じように家で生活してみたら、、、
こんな風にけっこうしっくりくるのかもしれません。
蛸との共生が現実とは異なるかたちで表現されていて楽しい作品。


「蛸の家」からの眺め。青い海が広がっています。
蛸にとって陸から眺める海はどのように映るんだろう、、、と
想像してしまいました。

中島さんや吉野先生の作品が展示された集落は山の斜面にあるため、
急な階段を上ったり下ったりして会場を巡ることになります。
段差も幅も不揃いな階段に足元を気にしつつ、
ひっそりと建ち並ぶ空き家や木々の間を進んでいると、
未知の作品を求めて探検をしているような感覚になってわくわくしてきます。
高見島ならではの楽しみです。

そして後編に続く。

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